家庭菜園で大切に育てた野菜を、アオムシやアブラムシなどの害虫から守るために、安心な自然農薬を手作りしてみませんか。無農薬栽培を実践している、農家の小山さんにお話しを伺いました。
「安心して野菜を食べられるよう、無農薬で野菜を育てていますが、やはり害虫がついてしまうので、自然農薬を使うようになりました。身近にあるもので作れて、自然や人に優しいのがいいですし、完全ではありませんが、以前よりも害虫が寄り付かなくなりました。簡単に作れるので、試してみてくださいね」
●自然農薬の作り方
用意するもの
・食用酢…………………………………………150ml
・焼酎(またはホワイトリカー)……………150ml
・木酢液(タールが含まれていないもの)…150ml
・空のペットボトル(500ml)………………1本
食用酢、焼酎、木酢液をすべてペットボトルに入れ、軽く混ぜ合わせれば完成。
蓋を閉め常温で保存。
●自然農薬の使い方
・原液を水で100〜300倍に薄め、スプレー容器に入れる。
・害虫にかけて逃げるか、試しながら濃度を決めるとよい。
・使いすぎるとテントウムシやカマキリなど害虫の天敵も近寄らなくなるの
で、できるだけスポット的に使うようにする。
・アオムシなどの幼虫やバッタには、直接自然農薬を吹きかけて退治する。
目や口に入った場合はすぐに水道水で洗い流すこと。
「虫を寄せ付けたくない場所に、マリーゴールドやローズマリーやミント、バジルなどのハーブを植えるのも防虫対策になります。また、普段から雑草をこまめに取り除き、風通しをよくするのも大切です。自然農薬を上手に使い、野菜づくりを楽しんでくださいね」